【思考】鄭和の遠洋航海600周年を記念して

鄭和は、中国史上最も傑出した航海家である。 明の永楽年(年)から宣徳年(年)に至るまでに、相前後して度の遠洋航海を行っている。


洪武年(年)に捕らわれて、燕王朱棣の家奴となり、朱棣の政権奪取後、「内官監太監」に任じられて宮廷の高級官僚となり、「鄭」姓を下賜される。


鄭和の本名は馬和、幼名は三保(宝)という。 回族で、雲南昆明の人である。 明の洪武年(年)に生まれ、宣徳年(年)に没している。


東南アジア、インド洋を経てアジアアフリカ地域に出て、最も遠いところは紅海、アフリカ東海岸にまで至り、航海の足跡はアジア、アフリカ余ヵ国にわたっている。 規模の大きさ、組織の周到さ、航海技術の先進性、航程の長さのどれをとっても、世界航海史上空前の壮挙であった。